失楽園

 

夢に酔える芸術家は、
白痴のまま死ぬべきだろう。
生きていればいつか気付く、
誰も越えられぬ高過ぎる壁の存在に…。

理想郷は遥か遠く、
真実さえ辿り着けない。
そこに行けば忘れられる。
誰も逃げられぬ重過ぎる無力な罪を…。

「仮にもしキミが、理想よりも遥かに低い樹の枝で首を吊って死んでいる男を見掛けたらどう思うかい?
おいおい、まさかキミは可哀想だなんて思ったりしやしないだろうね?
いや、だってキミ、笑えるじゃないか。
きっとソイツは、
『オレは最後まで芸術に純粋だった。』とか、
『これでオレは真実からも虚構からも開放されるんだ。』とか、
妄想浸けの脳で詭弁を弄する様な下衆な男に決まってるじゃないか。
所詮オレはそれだけの人間だったんだよ。
さぁ、同情なんていいから、
あんな場所で首を吊って死んでいるこのオレを笑ってくれよ…。」

生きる意味を思い出せば、
楽園から追放される。
何処に居ても狂ったまま、
同じ夢をまた追い求め、奈落に落ちる…。

Paradise Lost.
Insane man.
Paradise Lost.
Insane world.