『黄泉の手記』
| 「神が存在していなかったように、私もまた生きてはいないように思われる…。」 この手記は、冥府の鎖に繋がれたGUILTが独り言を書き綴った散文集です。 自分自分の精神とシンクロさせながらお読み下さい。 きっと、あなた自身の見えなかった何かが見えてくる事でしょう…。 |

最近、音楽を聴いても何の感動も興奮も無い。
在るのは行き場の無い嫌悪感だけだ。
私は「自分の為に、自分の為に!」と、
作品を創り続けてきた筈だった…。
「考える事や創る事が、喜びではなく習慣になってしまっているような…。」
いつからだろう…?
創作活動から少し離れてみて、
自分をこんなふうに思ってしまうようになったのは?
あぁ、だから今は何も創りたくないのだよ。
X X X
「自分が何者であるのか…?」
と、言う事が少しどうでもよくなってしまった。
否、それは少し違う…。
自分が自分と言う、自分だけの存在で在りたいと思うが故に、
自分のしている事が懐疑的に思えて止まないのだ…。
私はこれから何を成せるのだろう…?
X X X
私にとって、人間の友人は数少ない。
自己への「失望」、「焦燥感」、「恐怖心」…。即ち「不安」。
人間性における「憂い」と言う友人であれば、
いっぱいいるのに…。
中でも、「試練」と言う名の友人は、
最早、親友の域である。
それでも私にとって、
「無気力」と言う名の友人はいない…。
X X X
薔薇の香りと、薔薇の棘とが、
唯一、私の憂いを癒してくれる存在…。
だからこそ私はその蔓で、
自分の首を締め付けずにはいられないのだよ!
X X X
結論は出ていた。
結果も判っていた。
それでも、
その日が来る事はないと思っていた…。
X X X
こんなにも弱い心。
こんなにも脆い心。
その脆弱さが人間としての証ならば、
オレは人として生きた事が怖い。
こんなにも醜い心。
こんなにも拙い心。
こんなにも…。
X X X
夜が闇でなかったように、
太陽もまた、光ではなかった…。
X X X
オレを笑っているのかい?
オレを責めているのかい?
それとも…
オレの為に泣いてくれているのかい?
神無月の少し冷たい雨…。
X X X
許容を超えた現実。
認識の強制。
アイデンティティーの崩壊。
その再生と再製。
我執からの魂の解放。
その制約と誓約。
原点への回帰。
新しい道標。
キミは僕を祝福してくれるかい?
それとも、軽蔑するかい?
X X X
心地よい温かさとは、人を堕弱にするのだろうか?
冬、湖や池などに薄く張られた、緊張感にも似た氷を、
太陽の光が解かしてしまうように…。
何の悪意も無く、唯存在するだけなのに、
総てを否定してしまう存在…。
オレが冷たい氷だとするならば、
「太陽とは何だ?」
X X X
「自信」と言う言葉についての解釈。
確信の蓄積。更にその断層に惰弱な過去を葬り去り、
嘲りを以て、他人と自分の屍を踏みつける事也。
「キミもそうだったろ?」
X X X
「盲目のタナトスとは思春期の特権。」
オレには、死を越えて生き続ける義務がある。
対象は自分自身への誓約。
逃げ道なんて、もう何処にも無い事は判っているから・・・。
オレが「存在の証明」の名を背負う限り。
X X X
いつからだろう?
涙が流れなくなったのは?
いつからだろう・・・?
他人の為に涙を流せなくなったのは?
否、きっとあの時も・・・
あの人の為にではなく、オレは自分自身の為に泣いたんだ。
きっと、自分自身の為だけに・・・。
「涙とは誰の為に、何の為に流すものなのだろうか?」
乾いてしまったら、
何も残らないというのに・・・。
X X X
道標が道を知らなければ、誰も目的地に辿り着く事はできないだろう。
そして更に、先導者の目指す場所が曖昧であったなら、一体何処へと辿り着くのだろうか?
何処までも歩いて、歩いて、歩いて、歩き続けて、そして遂に歩き疲れてしまい、
適当な場所に小さな楽園を創って、「ああ、これが幸せってヤツなんだな・・・。」と、思うのだろうか?
オレは道標。オレは先導者。
迷いは要らない。
X X X
キミが望むのなら、どこまでもこの身を削って赤裸々な独白を続けよう。
キミは唯一言「求める。」と言ってくれればいい。
虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄
心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。
虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄
心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。
虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄
心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。
虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄
心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。
虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心。虚栄心・・・・・
「耳鳴りしか聞こえない・・・。」
X X X
「自分にとって、非建設的な文章は書くつもりはない。」
これが黄泉の手記の存在理由であり、更新を延期していた真意である。
自分の存在を根底から否定するようなこの「告白」を、キミたちがどう解釈しようとも構わない。
自分を削り過ぎたせいなのだろうか?
「オレはもう存在していないのかもしれない・・・。」
そんな錯覚に溺れる。
X X X
ジョージ・ウィンストンの「カノン」を久しぶりに聴いている。
あの頃の自分が、今のオレを責めている。
「XXXXXXと・・・。」
X X X
目の前に壁が在る。
「今何をしたらいいのかさえも判らなくなっているのなら、それを始めた時の気持ちを思い出してみるといい。」
と、誰かが言っていた言葉を思い出し、少しは救われる。
「鋭くなるのか?」
「深くなるのか?」
オレは、鋭く在りたい。
X X X
静寂の中、ふと我に返ると雨が降っていた。
どんな些細な事に関してでも、
「気付かぬうちに」と言うのは嫌なものだ。
もっとも、気付いてしまう事の方が嫌な事は多いのだろうが・・・。
X X X
だって人間なんて所詮一人じゃないですか?
他人の領域に入り込む事なんてできるわけないし、
無論自分の領域には誰一人として入る事なんてできやしない。
それが判っているからこそ、頑なになるんだ。
貝のように閉じ篭るしかないんだ。
「無限奈落」って言葉を知ってますか?
ずっと落ちて行くんだ。
例え死んだとしても永遠に落ち続ける。
身体が腐って無になったとしても、まだ落ちて行くんだ。
勿論、魂なんて救われやしない。
いつまでも、いつまでも落ちて行くんだ。
ああ・・・、もう太陽なんて望みはしないから、
せめて落ち続けるこの魂を打ちつけて砕いてくれる地面が欲しい。
X X X
愛される事を知らなければ、人を愛する術など知る訳がない。
X X X
太陽の優しい陽射しと、春の風の匂いに幸せと安らぎを感じてしまった。
吸血鬼失格。
X X X
満開の桜を見て自分の目を疑う。
「全部灰色に見える・・・。」
X X X
詩人。僕は詩人。吟遊詩人。
武勲詩を吟唱するつもりは無いが、
自分の心の中で旅をし続けている。
幾重もの深層心理。
ここは何処なのだろう?
僕は何も知らない。
唯一判っている事…。
それは何処へ行っても僕の心の中から逃げられないと言う事実。
X X X
何を求めていたのかさえ忘れてしまう位の長い間、何かを探し続けている。
仮面を見つけた。
「笑顔」という仮面。
使い方が解らない。…失格。
X X X
辛いから詩を書くのか、詩を書くから辛くなるのか…?
最近自分でもよく判らなくなってきた。
X X X
作り笑いが上手くなった代りに溜め息と独り言が多くなった。
困ったものである。
X X X
〜人生とは裏切られた希望、挫折されられた目論見、それと気付いた時にはもう遅すぎる過ちの連続に他ならない。
(ショウペンハウエル著「自殺について」より)
七年も前にこの言葉と出会いながら今更その真意に気付く。
七年間オレは何をしていた?
そしてまた同じ過ちを繰り返すのか?
X X X
部屋に飾っていた桔梗が枯れた。
でも覇王樹の時ほど寂しくは無い。
X X X
ヘレン・ケラーの言葉。「顔を太陽に向けていれば影を見る事はできない。」
教えてくれ!
太陽が何処にあるのかさえも判らない男はどうすればいい…?
X X X
壊れた自分を見ることよりも、壊れていく自分を見詰める事の方が嫌だ。
何を考えても、何を言っても一つの結果に辿り着いてしまう。
合理的に生きる人間だから、意味を見失う事よりも意味が無くなる事の方が怖かった。
何も無かったかの様に逆位置の運命の輪はまた廻り出す。
夜が怖い。
雨が怖い。
風が怖い。
そして、それに慣れてしまう事が一番怖い…。
存在理由がまた一つ減った。
X X X
自分を見失うと自分の存在すべき場所さえも見失い、二度と戻って来れなくなるだろう。
例えるなら黒い瞳の少女が持つ空色の風船。
この場合当然空色の風船の方が自分で、黒い瞳の少女とはオレのイデアである。
そのイデアが少しでも気を緩めれば、風船は舞い上がりすぐに見えなくなってしまうだろう。
そして風に流され、やがて見知らぬ地で朽ち果てていくのだろう。
子供達よ、偶像を警戒しなさい。(ヨハネの手紙第一、第五章第二十一節)
X X X
数年前までのオレの親友だった「腐りかけた覇王樹」を思い出した。
「観賞に厭きても思いどうりに枯れてくれない。そんな些細な裏切りの関係がオレには心地よかった。」
と、未発表(?)の作品にも書いたが、そんな彼(彼女)ももういない。
「オレが裏切ったのか、それとも裏切られたのか…?」
あれから数年たった今日、少し気になってしまった。
X X X
GUILT:「コウモリ、コウモリ。何を夢見て闇に舞う?」
蝙蝠:「光を受けて見る夢はロクなもんじゃない。それだけさ。それを忘れる為だけに目が覚めているうちは翔び廻っているのサ。」
GUILT:「コウモリ、コウモリ。何を憂いて光を避…」
蝙蝠:「うるさいな。放っておいてくれ。この出鱈目野郎!」
X X X
「狂った時計についての解釈」
それを人生に準えるならば、進むも良し、遅れるも良し。
ただ、停止している場合、
それを改善するか、破棄するしかないだろう。
しかし、もう一度動き出す事を夢見て待ち続ける事も一興かもしれない。
X X X
Time is like a merciless river.
Even if I walk against the stream,
I'll be tired, hurt and will be carried away.
I can hear something whisper to me.
"The will is powerless."
"The words are powerless."
"The memories are powerless."
X X X
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや。」
オレはこの言葉が大好きだ。
大鳥故の孤独?
それとも唯の自惚れか?
X X X
疎外の対象…。それを狂気で片付けるな。
X X X
「蜘蛛の糸について」
本人にとっては死活問題であるのに、
悪戯に第三者に断ち切られるもの也。
X X X
寒くなりましたね。
「空気が傷い」という表現を使おうと思ったとたん、
何も書けなくなった…。
X X X
「蝋燭の寿命について」
長引かせる事を望むのなら、灯を点けない事だ。
人が生きる術と同じ。
それでも灯を点けなければ何も見えない…。
それもまた人が生きる術と同じ…。
X X X
嫌な夢を見た…。
守らなくてはいけないモノの為に、
一番大切なモノを自分の手で壊さなくてはならない夢…。
結局オレにはそれが出来なかった。
本当に嫌な夢だった。
X X X
今とても詩を書きたいという欲求が強い。
アーティストとしての精神状態がいいのだろうか(人間的にはどうだか知らないが…)?
作品のテーマや言葉やフレーズが涌き水のように溢れ出てくる。
豊な精神状態は何も想像しない。
「これは試練だ。」